JOB

ビジネス職

 ビジネス職で採用となった場合には、販売局、営業局といった営業部門や、総務や経理などの管理部門に配属になります。最近では、ひとつの局にとどまらず、複数の部門を経験する社員も増えています。

―営業局

 新聞社の「営業」ってどんな仕事をするの? と疑問を持つ方が多いでしょう。営業局は新聞に掲載される広告を扱う「広告局」として業務を行ってきました。近年では、イベントやデジタル分野に業務領域を広げています。どれも広告主の課題解決をサポートし、地域に貢献することが重要なポイントになっています。1つずつ紹介しましょう。

 新聞広告は各種調査で、「企業の取り組みや姿勢を伝えるメディア」として評価されています。企業メッセージや新型コロナ対策、地域振興といったテーマを新聞1ページや複数ページにわたる特集を組んで伝えたり、身近な商品、サービス、催し物を手頃なサイズで告知したり、道民の暮らしに有益な情報を新聞の広告という形で届けています。

 イベントでは、花火やスポーツの大会、講演会、セミナー等、各種事業の運営にあたっています。北海道マラソン、札幌豊平川花火大会、さっぽろ雪まつり、ふるさと応援フェスタ、道内企業への就職・転職情報メディア「ジョブダス」…、挙げればキリがありません。地域を元気にする、地域に役立つ事業を推進するのも営業局の業務です。

 デジタル分野の仕事にも力を入れています。ターゲットに的確に情報が届くようウェブ広告の運用を行ったり、ホームページ改善の提案をしたり、蓄積してきたデータを基に企業や自治体のマーケティング・サポートも行っています。これらも営業局の大事な業務です。

 わたしたちの顧客は、企業の宣伝担当者や自治体の広報担当者といった方々になります。 さまざまなニーズに応え、提案を行っていくためには、企業の動向や自治体の特徴を把握することが大切です。そして、社会情勢、経済環境、制度の新設やテクノロジーの進化といった世の中の流れを捉えることも必要です。営業局では時代の変化に応じて、いくつもの教育プログラムを設け、社員のスキルアップを図っています。

 業務の多くは社内の他局や、社外の広告会社、制作プロダクション、デジタル関連企業等、いろいろなパートナーとともに形にしていきます。社会の動きを読み、顧客の声に耳を傾け、考えて抜いて提案を練る。さまざまな人たちの力を借り、広告や事業、デジタル施策という形で課題解決を図り、地域に貢献する。それが営業局の仕事になります。

 営業局では札幌本社をはじめ、函館、旭川、釧路など道内6カ所に拠点を置き、きめ細かな営業活動を行っています。道外では東京、大阪に支社を置き、全国展開する企業の北海道における広報活動や販促活動等をお手伝いしています。

営業局 社員インタビュー

ビジネス職
営業局営業本部 営業推進部
濱多 一航

ビジネス職
旭川支社営業部
須田 朱音

ビジネス職
釧路支社営業部
喜多 亮介

ビジネス職
東京支社営業局
佐々木 凜

―販売局

 北海道新聞は、道内にある約500の販売所から、約1万人の配達スタッフにより毎日ご家庭や職場に届けられています。販売所からは、あわせて釣り新聞などの関連媒体や各種取り扱い新聞、出版物、主催事業のチケットなどもお届けしています。

 全道に張り巡らされた販売所網は、配達や集金時を活用した防犯PR、高齢者見守り活動を行っています。2017年には、道新の全販売所が全道179市町村と読者・道民の安心、安全に貢献する「地域見守り活動」の協定書を締結しました。また、ミニコミ紙発行、古紙回収、全戸配布を含むチラシ等のデリバリー業務など、きめ細かな活動を通じて、皆さまのお役に立つ地域の総合センター=サービス拠点網を目指しています。

 販売局の仕事内容として、内勤・外勤部門があります。入社後は、販売所に日々配送する新聞部数の増減やその請求などの管理業務、販売政策の立案、読者向けの懸賞や販売促進のためのPR物などを企画・制作する内勤業務を経験します。その後は外勤として15~20店前後の販売所を担当する「外勤担当員」として毎月販売所を訪問し、あらたな読者獲得に向けての取り組みや労務対策などを販売所長やスタッフとともに検討し、アドバイスを行う業務にも就きます。

販売局 社員インタビュー

ビジネス職
販売局営業推進グループ
泉 修平

ビジネス職
販売局営業推進グループ
斉藤 由希子

ビジネス職
販売局
五十嵐 絹

―事業局

事業センター

 約2万人が道都を駆け抜けた「北海道マラソン」。道内外の土偶など国宝8点が集結した「北の縄文世界と国宝」展。札幌の夜空を彩った「豊平川花火大会」。2023年夏に話題を呼んだこうしたイベントは、いずれも北海道新聞社が主催しました。

 道内各地でのスポーツ大会、展覧会、コンサートなどの主催・共催は、年間約800件に上ります。コロナ禍の時期、各種のイベントは苦境に立たされましたが、運営を見直し、さまざまな創意工夫と衛生対策を重ねて、新たな形が見えてきました。

 スポーツ関連では、23年に新たに女子プロゴルフトーナメント「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」を開催しました。冬場の健康増進を狙いに始めた「ほっかいどう大運動会」には毎回、子供から大人まで多くの参加者が会場の札幌ドームに集まります。2017年に「スポーツ応援宣言」をした北海道新聞社。イベントのさらなる充実を図るとともに、紙面・デジタルやフォーラムを通じた情報発信にも力を入れています。

 文化・芸術関連では、ゴッホ、ルノワール、シャガールら名だたる巨匠の展覧会を個別に開催してきたほか、昆虫展や古代エジプト展など幅広いジャンルを手掛けています。23年秋には、金魚絵師として国内外で活躍する深堀隆介さんの作品を一堂に紹介する「深堀隆介展」を道内で初開催しました。また、書道や絵画、写真の公募展も主催しています。

 主催・共催以外にも、道内各地の2千件以上のイベントに「後援」の形で関わり、地域を盛り上げています。読者・道民の暮らしに潤いと活力をもたらし、地域の発展を後押しできる事業とは-。担当者の奮闘が続きます。

出版センター

 北海道新聞社は書籍、雑誌も発行し、東京より北では最大の出版社でもあります。北海道の出版文化を支え、幅広い分野で新聞社ならではの出版事業に取り組んでいます。

 単行本の年間刊行点数は硬軟取り混ぜて40点ほど。2022年刊行の「消えた『四島返還』完全版 安倍×プーチン 北方領土交渉の真相」は同年の新聞協会賞を受賞した本紙連載を書籍化したものです。これまでにも、講談社ノンフィクション賞と大宅壮一ノンフィクション賞に輝き、ロングセラーとなった渡辺一史さん「こんな夜更けにバナナかよ」などの刊行実績があります。

 一方で、自然豊かな北海道のアウトドアに関する多彩なガイドブックも根強い人気があります。道内の山々を6つの圏域に分けた「北海道夏山ガイド」シリーズは初版刊行から20年以上経過しましたが、丹念な調査と見やすい立体イラストマップで登山愛好家必携の一冊となっています。22年からは「新 夏山ガイド」としてリニューアル版の刊行が始まりました。温泉、キャンプ場、道の駅など各種ガイドブックも人気シリーズとなっています。

 文芸でも釧路市出身の直木賞作家、桜木紫乃さんのエッセー集「おばんでございます」「妄想radio」や、絵本作家そらさんとのコラボレーションで誕生した絵本「サチコさんのドレス」などを出版、北海道の版元として確固たる地位を築いています。

 スポーツ分野では北海道日本ハムファイターズや北海道コンサドーレ札幌のシーズンを振り返る公式写真集を毎年出しているほか、五輪などの大イベントでもグラフを出版。22年の北京冬季五輪では、史上初の銀メダルを獲得したカーリング女子の熱闘を余さず収録した「スマイル! カーリング女子日本代表」を速やかに刊行し、話題を集めました。

 雑誌は季刊誌「道新プラス」を発行。特に夏の「高校入試合格データ特集」は道内各地に張り巡らせた取材網を生かした分析で、受験生や進学塾、中学校の進路指導担当の先生から信頼を集めています。冬の「北海道の病院」は、独自調査による道内各病院の「手術数ランキング」「名医による病気・症状の解説」を掲載し、患者さんに役立つ内容です。

 わたしたちは、多くの人の心を動かし、後世に残る本づくりを目指しています。北海道にこだわったこれらの出版物は、一般書店やネット書店に加え、道新販売所でも購入できます。

「北海道新聞社の本」ホームページへ

事業局 社員インタビュー

ビジネス職
事業局事業センター
田中 悠理

―デジタル推進室

北海道新聞デジタル

 新聞社を取り巻く経営環境が大きく変化している中、新聞各社はデジタルへの取り組みを加速しています。北海道新聞社においてもデジタル関連事業への期待は高まっており、全社のデジタルトランスフォーメーション(DX:デジタル技術の活用による変革)を進めるためにデジタル推進室を置いています。

 デジタル推進室は社内の各部門と連携し、全社的な視点から今後の北海道新聞社が展開していくべきデジタル戦略を策定、推進する役割を担っています。各種のデジタル施策はデジタル推進室が単独で行うのではなく、組織横断のプロジェクトやワーキングチームを形成して進めており、社内全体がデジタル・マインドを持ち、会社としてのDXに取り組んでいくことが重要と考えています。

 また、北海道新聞社ではニュースサイト「北海道新聞デジタル」の運営を始め、ヤフーなどネットメディアへのニュース配信、SNSでの情報発信、子育て世代など特定の層に向けたサイトの運営、記事データベースの提供など、さまざまなデジタル関連事業を行っています。各部門で展開されるこれらのデジタル事業を取りまとめ、全体の方向性から外れないように調整するのもデジタル推進室の役割です。

 まだ成功例の少ない新聞社のDXにおいて、5年先、10年先を見通すのは容易ではありませんが、あるべき姿の実現に向けたデジタル戦略を立て、一歩ずつ実行していく必要があると考えています。

「北海道新聞デジタル」

道新ぶんぶんクラブ事務局

 「学ぶ 楽しむ 役に立つ」=道新ぶんぶんクラブは、道民・読者と道新グループの絆を深めるため、2006年7月に発足した会員組織です。入会金・年会費無料で道内在住の18歳以上であればどなたでも入会できます。会員数は51万人を擁しています。(2023年10月現在)

 入会資格に北海道新聞・道新スポーツの購読の有無は問いませんが、会員の大半を占める読者へ北海道新聞購読の付加価値を提供し、会員との連帯感を醸成してグループ会社を含む社の営業活動全般に資することが目的です。そのために、事務局は各種のイベント、懸賞、プレゼント、ツアーの企画・実施と加盟店対応を行っています。

 イベントには、「学ぶ」=道内各大学と提携した教養講座や「楽しむ」=ファイターズ・コンサドーレの関連イベント、道内各地を巡回実施する映画上映会・ステージイベント等があり、その他にも随時斬新な企画を提供するなど、多彩な内容で展開しています。

 さらに、「役に立つ」=全道各地約1,900の加盟店が割引や各種サービス等の特典を提供しています。

 「会員に道新ならではの企画を楽しんでいただき、道新ブランドへの親近感を高める。一方、加盟店との連携を通じ、地元の新聞社として郷土の活性化に貢献する」 これが道新ぶんぶんクラブの仕事です。

「道新ぶんぶんクラブ」ホームページ

―経営管理局

 経営管理局は、“ヒト・モノ・カネ”という経営資源を統括する会社の要です。社員がより働きやすい職場環境をつくり、会社全体の業務が円滑に進むようバックアップする、いわば縁の下の力持ち的な存在です。

 ヒトの面では、人事グループとサポートセンターが、皆さんのように、わが社を就職先として関心を持っていただいている方々への窓口になるとともに、教育、異動、健康管理、評価、賃金、賞罰、労使交渉、福利厚生などの業務を担当しています。カネの面では、経理グループが予算とその執行管理、決算・税務、資金管理などの業務を通じて企業として必要な会計情報を作成しています。モノの面では、総務調達グループが、新聞用紙をはじめ業務に欠かせない資材・機材などの購買とその運営管理などを担当しています。また、これらの大切な経営資源が適切に運用され、機能を発揮するために、法務広報グループが顧問弁護士と連携しながら契約審査・指導のほか、訴訟への対応などを行っています。

 経営管理局各グループは、いずれも経営に直結する重要なテーマを取り扱うため、幅広い知識と経験が求められます。局員らは、北海道新聞社が健全経営を維持することで、北海道に根差した報道機関としての責務を果たし道民・読者の皆様の期待に応え続けることができるよう、士気高く日々の業務に取り組んでいます。

経営管理局