写真映像記者職
編集局写真映像部
小松 巧
報道カメラマンとして写真と映像の取材、撮影をしています。サッカーJリーグ、北海道コンサドーレ札幌を担当し、アウェイの出張も含めて試合や練習を撮影しています。本社で現場に出るカメラマンは約20人。各自に担当はありますが、担当以外の仕事も含めて事件事故から政治経済、スポーツ、文化など幅広い分野を取材します。
また個人として、趣味でもある天文ニュースの取材に力を入れています。流星群や月食などのイベントのほか、これまでにオーロラや彗星、超新星などを撮影し記事も執筆しました。
あるスポーツの全日本選手権決勝を取材中、優勝を決めた選手たちが集まって喜びを爆発させる様子を連写していたところ、カメラがエラーを起こして故障し撮影できなくなったことです。慌てること数秒間、どうにか撮れないか試行錯誤した後、用意していた予備のカメラに切り替えて撮影しました。なんとか紙面に写真を載せることができましたが、ベストなシーンを撮り逃してしまいました。
事前にしっかり準備をすることと想定外の事態が起きた時に冷静に対処することの大切さを改めて実感しました。
ニュースを意識して自分で考えて取材することです。仕事に慣れると、同行する記者からの撮影依頼や過去の取材経験からある程度機械的に撮影ができてしまいます。しかし自分で「今日のこのニュースに適した写真は記者の発注以外にどんなシーンがあるか」「別の場面も撮影すれば、後日他の記事で使えるかもしれない」などと常に考えながら撮影するようにしています。
また、写真映像記者は新聞社の全ての部署の記者と一緒に現場に出て仕事をします。幅広い分野の知識を日頃から勉強し、取材の前にしっかりと準備をすることも大切にしています。
自然が豊富で被写体に恵まれた大地で取材ができること。カメラマンが自分で取材して記事を書くことができる環境もあります。この2点から、自分の興味がある対象を長期間継続して取材し、長い原稿を書いたり、複数の写真を掲載した特集を出したりすることもできます。
本社写真映像部ではチームを組んで連載企画を取材したり、写真と映像のドキュメンタリーを作ったりするような大きな仕事ができ、支社での勤務ではより地域に密着し読者との距離も近い環境で自分の好きな題材を取材できます。
※記載の所属・担当業務内容は執筆時点(2024年11月)のものです。
2017年4月入社
本社写真部(現写真映像部):高校野球や事件事故など、幅広く写真取材。
2018年3月
釧路報道部写真(映像)課:釧路・根室管内をカバー。地域面の写真企画や、全道版の花鳥風月ものなど、自分で取材し原稿を書く機会も多い。
2023年10月
本社写真映像部:サッカーJリーグ、北海道コンサドーレ札幌担当。
2024年7月
北海道文化放送出向:映像取材の技術を学ぶため、系列のテレビ局へ3ヶ月間派遣。
2024年10月
本社写真映像部(現職場)
天体、風景、動物など自分が撮りたい写真を撮りに出かけることが多いです。その中で、ニュース性がある題材が撮影できれば記事を書いて仕事にすることもできます。趣味の撮影の中でできた人脈が、仕事で生きることも多いです。
星空、天体は大学時代から10年以上撮り続けています。北海道は空が暗く星が綺麗で、美しい風景や四季の変化など、撮影していて飽きない素晴らしい環境がそろっています。