INTERVIEW

記者職 編集局編集本部 
山田 芳祥子

入社2006年、産休・育休2015年2月~16年5月

産休・育休取得にあたって

 10人ほどの小所帯に所属していたこともあり、産休まで温かく支えてもらいました。記事に見出しをつけ紙面をレイアウトする編集本部の中でも、私が所属する班は、新しいページの試作や、締め切りが遠い記事を扱っていたので、ある程度、体調に合わせて仕事ができ、上司たちも業務量を調節してくれました。遅くまで仕事をすることになったとき、体調の急変に備えてか、先輩がそれとなく残っていてくれたこともありました。

取得してみて

育児休業

 休業中に代替職員が来るわけではないので、同僚の負担が増すことは心苦しかったです。周囲の反応が気がかりでしたが、職場長に妊娠を報告した際、一言目に「おめでとう」と言われてほっとしました。復帰後、同僚の送別会の際に預け先がなくて、何度か子連れで参加しました。上司の一人は「親戚のような気持ちになってきた」とかわいがってくれ、子供が熱を出した日には「早く行ってあげて」と送り出してくれました。

出産・育児を経験してみて

 2歳の息子はイヤイヤ期真っ盛り。朝の忙しい時間帯におむつ替えも着替えもイヤ、べちゃべちゃのスプーンをポーイされると頭を抱えたくなります。あやしたり、プンプンしたり試行錯誤ですが、不即の事態に強くなった気がします。布団の中で「抱っこ」としがみついてくる息子を抱きしめると、この子が育っていく時代が生きやすい社会であるように、新聞記者として頑張ろう、と仕事に対するモチベーションも上がります。

復帰後の生活

育休中写真

 生後10カ月で保育園に預けたときは毎朝大泣きでした。後ろ髪を引かれる思いでしたが、1カ月もたつと保育士に抱かれてニコニコ笑うようになりました。保育園の行き帰りに、手をつないで、冬はそりに乗せて、一緒に歩く時間を大切にしています。工事現場を眺めたり、噴水のへりを歩いてバシャーンと落ちたり。時間を確保するため、勤務を1時間短縮する制度を使い、家事代行と、国と会社から補助の出るベビーシッターを頼んでいます。子供が病気でも休めないときは、少し遠い実家に預け、自分もそこから通います。