INTERVIEW

新入社員

記者職
編集局経済部 
岸 恒介

現在の仕事は?

 漁業・林業の担当として、第一次産業の全道的な動きを記事にしています。生産者、企業、自治体など、取材対象が非常に幅広いのが特徴です。さまざまな立場の方から聞き取った意見をまとめるのはとても難しく、どこかに偏った記事にならないよう注意しています。気候変動や労働力不足を受け、北海道の第一次産業は転換期にあります。社会構造の変化や消費者への影響を正しく詳しく読者に伝えるため、試行錯誤しながら仕事に取り組んでいます。

仕事中の写真

道新の志望動機、入社を決めた理由は?

 元々は出版社の編集者を志望していましたが、ある会社の採用試験で面接官に「あなたは、誰かの文章を手助けするより自分で文章を書きたいのではないか」と言われ、腑に落ちたので新聞記者に進路を変えました。大学2年生から約5年間、道新本社の編集センターでアルバイトしており、より良い紙面を作ろうと奮闘する内勤記者に接し会社に魅力を感じていました。学生時代を過ごした北海道で働きたい気持ちもあり、数ある新聞社から道新を選ぶことに迷いはありませんでした。

入社前にしておいて良かったこと、しておけば良かったことは?

 大学時代、マンドリンという楽器のオーケストラで積極的に活動したことは良い経験になりました。後輩の指導役をしていたのは、コロナ禍の影響で演奏会を開けない時期。士気の下がる部員の退部を避けるために各人の本心を把握しようと努めたことは、取材先の思惑を想像して粘り強く話を聞く練習になりました。また、取材では年上の方と話すことがほとんどですが、老若男女が所属する社会人団体にも所属していたので、世代が違ってもスムーズに意見を交換できるようになりました。

今後、こんな道新社員になりたい。目標は?

 特定分野のスペシャリストになりたいです。北方領土問題やラピダスなど、道内には全国的なニュースが多くあります。ひとつの地域にフォーカスする地方紙の特性を生かし、部署が変わっても同じ取材対象にこだわることによって、誰よりも多角的かつ深い見識を得られると考えます。どのテーマに取り組みたいかはまだ固まっていないので、日々の「出会い」を大切にして少しずつ仕事の軸を定めていきたいです。

※記載の所属・担当業務内容は執筆時点(2024年11月)のものです。

休みの日の過ごし方

 出不精なので、誰かに誘われない限りは家で本を読むかスポーツ中継(野球・駅伝・相撲など)を見るかしています。特に箱根駅伝は、地元が神奈川のため年末年始の帰省がてら沿道で毎年応援しています。たまに旅行に行くときは、その土地を舞台にした小説を旅行の前後に読むことが多いです。9月に奈良に行った際は、唐招提寺の開祖・鑑真和尚が日本に渡航するまでの軌跡を記した、井上靖の「天平の甍」を読みました。

休みの日