新聞社を取り巻く経営環境が大きく変化している中、新聞各社はデジタルへの取り組みを加速しています。北海道新聞社においてもデジタル関連事業への期待は高まっており、全社のデジタルトランスフォーメーション(DX:デジタル技術の活用による変革)を進めるためにデジタル推進室を置いています。
デジタル推進室は社内の各部門と連携し、全社的な視点から今後の北海道新聞社が展開していくべきデジタル戦略を策定、推進する役割を担っています。各種のデジタル施策はデジタル推進室が単独で行うのではなく、組織横断のプロジェクトやワーキングチームを形成して進めており、社内全体がデジタル・マインドを持ち、会社としてのDXに取り組んでいくことが重要と考えています。
また、北海道新聞社ではニュースサイト「北海道新聞デジタル」の運営を始め、ヤフーなどネットメディアへのニュース配信、SNSでの情報発信、アウトドア、キャンプなど特定の興味・関心を持つ層に向けたサイトの運営、記事データベースの提供など、さまざまなデジタル関連事業を行っています。各部門で展開されるこれらのデジタル事業を取りまとめ、全体の方向性から外れないように調整するのもデジタル推進室の役割です。
まだ成功例の少ない新聞社のDXにおいて、5年先、10年先を見通すのは容易ではありませんが、あるべき姿の実現に向けたデジタル戦略を立て、一歩ずつ実行していく必要があると考えています。