メディアエンジニア
制作局システム本部開発グループ
藤川 朋大
現職場の主たる業務は、新聞制作やデジタル系のシステムに関わる開発・運行管理です。開発業務においてはシステムで実装すべき機能の要件定義や仕様検討、テストフェーズにおけるデバッグを含む一連の作業を、運行管理業務においては平時のシステム監視や障害時の迅速な復旧を開発メーカーと協力しながら行います。
部内ではシステムごとに担当が割り振られています。私は道新のニュースサイト「道新デジタル」や教育機関向け記事データベース「まなbell」など、特に「デジタル系」と呼ばれているWebシステム関連の構築と運行・管理に携わっています。
また、デジタルコンテンツ配信補助のための内製Webアプリ開発も行っているため、サーバの構築・設定やコーディングを手がけることもあります。
失敗談には事欠かないのですが、ここ最近で一番の試練といえば2023年1月にリニューアルした「道新デジタル」の更新作業でしょうか。前職場ではデジタル関連のシステムとは縁遠かったため、まずは各システムの動作・運用やデータの流れがどうなっているかを、1から学び直す必要がありました。分からない部分に関してはどんなに小さな疑問でも先輩方が根気強く教えてくれたため、複雑なシステム間のデータ連携や会員登録・課金部分のロジックなどの理解が進み、何とか無事に更新作業を終えることができました。
その経験から、特に後輩・新人に対して、どんな些細なことであっても質問しやすい雰囲気作りと、真摯な返答をするよう心がけています。
常に「怖がること」を信条としています。特に外部にサービスを提供しているデジタル系のシステムでは、一つのオペレーションミスがユーザに多大な迷惑をかけるきっかけになってしまう可能性もあります。そのため、テストや設定変更、リリース作業を行う際は、事前の段取りをしっかりと確認した上で、細心の注意を払って操作を行うようにしています。
また、社内会議の場では技術系ではない職場の方々と話すことも多いため、なるべくシステムの仕様などをかみ砕き、分かりやすく伝えられるよう努めています。
新聞社は幅広い業務が集約された「職種のデパート」と言われていますが、その分使われているシステムも多種多様です。先述したように、現職場ではシステムの構築から運行・管理までを手掛けているため、運用における不明点や改修の相談などをさまざまな部署から受けることがあります。トラブル対応を含めるといろいろ大変なことも多いのですが、日々の新聞発行とニュースサイトの平常運行を縁の下で支えている、という責任感がやりがいに直結しています。
※記載の所属・担当業務内容は執筆時点(2023年10月)のものです。
2016年4月入社
制作局編制本部制作グループ。紙面整理及び記事加工業務に従事。
2020年9月
現職場。デジタル系システム担当として「道新デジタル」や「まなbell」の開発に携わる。