記者職
編集局編集センター
喜代吉 健介
朝刊紙面の編集が主な仕事です。取材記者が書いた原稿に見出しを付けて、レイアウトします。求められるのは、原稿の要点をつかむことと、ニュースバリューの判断。北海道新聞では通信社の原稿も掲載しているため、道内の地域の話題から海外のニュースまでジャンルは幅広いです。他紙を入念に読み込むことはもちろん、テレビのワイドショーも見て世の中の動きに敏感になる必要があります。
夜遅く締め切り間際に大きなニュースが飛び込んでくることもしばしばあります。大幅なニュースの入れ替えをいかに短時間でできるか。時間が迫るプレッシャーと戦いながら、正確で読者が読みやすい紙面をつくることは、編集マンの腕の見せ所でもあります。
担当記者として2016年の日本ハムの日本一に立ち会ったことは、ある意味で試練でした。担当1年目で要領を得ていない中、次々仕事を処理するのに必死な1年。日本一を決めた広島でビールかけの取材をした後、ホテルで寝ずに原稿を書いたのは、良い思い出です。単純に自分が準備不足だった面もありますが(笑)。
当時は大谷選手がいて、大フィーバー。連日何十人もの記者が来る現場でしのぎを削ったこと、出来の良し悪しは別として、多くの読者が目を通すような話題を取材、執筆できたことは良い経験になりました。
新聞という「商品」をつくっていることを忘れないことです。読者目線に立って、紙面編集でも取材現場でも、独りよがりではなく、読者が欲しい情報は何か、どんな紙面が分かりやすいのかを頭に入れて仕事をする。
紙面編集もただ紙面をつくるのであれば難しくありません。読者が読みやすい紙面になるように、写真の置き位置、原稿の流れ方等、細部にこだわる。「最低限」で終わるのではなく、自分なりに頭を使って、読みやすい紙面を突き詰めていくことを意識しています。
あらゆる職種の人と出会えることです。特に地方勤務であれば、取材先のジャンルは問いません。農家の方や首長、警察官などさまざま。学生時代までは関わることのなかった人に、名刺一つで話を聞き、その世界の一端を知ることができる。自分の視野を広げることができる仕事環境があるのは、魅力だと思います。
※記載の所属・担当業務内容は執筆時点(2023年10月)のものです。
2012年4月入社
本社編集本部(当時)。全道版の紙面編集を担当。
2013年3月
深川支局。深川、妹背牛、北竜、雨竜、沼田、秩父別の1市5町の地域の話題を取材。
2015年7月
本社運動部。日本ハムファイターズとコンサドーレ札幌を担当。
2022年3月
現職場