記者職
帯広支社報道部
西山 花音
警察やスポーツ、教育、医療福祉など幅広く担当しています。夏、秋は高校野球を担当し、十勝支部予選から、エスコンフィールド北海道や札幌ドームで開かれる全道大会まで取材しました。この仕事をするまでは野球のルールすら知りませんでしたが、プレーの裏にある球児一人一人の思いや努力に触れる中で、すっかり高校野球の取材が好きになりました。プレーだけでなく、一つのプレーに込めた思いも一緒に伝えられるような原稿を心がけています。
小学校教諭を目指して教員養成の大学に入り、貧困やいじめ、虐待など子どもを取り巻く問題に関心を持つにつれ、差別や核家族、女性の生きづらさなど、社会全体の問題にまで興味が広がっていきました。「聞こうとしなければ、社会にかき消され聞こえない声がある」。小さな声に耳を傾け、社会全体の問題として報じていきたいと思い記者の道を志しました。また、私は埼玉で生まれ育ったのですが、知り合いのいない土地で自分の力を試したいとの思いで北海道を選びました。
大学に6年在籍し、海外にも多く行き、進路もたくさん迷走し、迷った中で本当にやりたいことを見つけてから就職できたのはよかったなと思います。また、多くの団体に参加したり自分で立ち上げたりする中で取材されることも何度もあり、取材される側の視点が分かっていたのは良かったです。しておけばよかったことは特にありません。後悔しても時間は戻らないので、学生時代やりたいことをなんでもやっておくことが大事かなと思います。
入社前に夢見ていた「声なき声を拾いあげ、社会の問題として提議する報道」は、実際は日々の仕事に追われ、思うようには全くできていません。しかし、「声なき声」は日々の生活の中に埋もれているはず。報道が直接の解決にはならなくても、記事にすることで少しでも手助けできればとの思いで、日々の小さな出来事や違和感を見逃さないようにしていきたいです。
※記載の所属・担当業務内容は執筆時点(2023年10月)のものです。
帯広配属を告げられた時は、やっていけるか不安でした。しかし実際帯広に住んでみると、どこに行ってもきれいな景色が広がり、どこのお店でも美味しい食事ができ、大好きになりました。休日はパン屋やカフェ、雑貨屋を巡ったり、レンタカーで十勝をドライブしたりして過ごしています。職場の人と一緒にママチャリレースに出場したり、パークゴルフを楽しんだりした日もあります。