記者職
編集局報道センター
三島 今日子
道内で起きた事件事故の現場取材を担当しています。発生事案があれば昼夜を問わず現場に駆けつけ、写真を撮ったり、被疑者・被害者の知り合いに「この人はどんな人ですか」と聞いて回る地取り(聞き込み取材)をしたりします。捜査員の出退勤を見計らい、ひっそりと庁外で会って話を聞く「朝回り」や「夜回り」をすることもあります。警察の公式発表だけでは分からない情報をつぶさに取材し、読者により分かりやすい記事を届けようと日々奮闘しています。また、事件を通して浮かび上がる社会問題にも目を向け、なぜその事件が起きたのか、どうすれば防げるのか、丁寧に取材した深掘り記事を書くこともあります。
夜の繁華街をさまよう若者への取材です。東京・歌舞伎町にたむろする「トー横キッズ」が社会問題化していますが、札幌の大通やススキノにも似た状況の子どもたちがいます。とある女の子に話を聞く機会があったのですが、突然LINEの返信が途絶えたり、会う約束をキャンセルされたり…。一朝一夕では築けない信頼関係をどう培っていくか、とても悩みました。それでも連絡を取り続けていると、少しずつ本音で接してくれるようになりました。
相手に誠実であることです。新聞記者は取材先にとって都合の悪いこと、書いてもらっては困ることを書く機会がたくさんあります。犯罪の被害者や遺族、時には加害者に会うこともあります。話したくないことを聞いて相手が答えてくれるかどうかは、その取材に「記者がどれだけの情熱を注いでいるか」が伝わるかどうかだと思います。何事にも熱心に、問題意識を持って取り組むことを意識しています。
若手でも書きたいテーマにどんどん挑戦できることです。遊軍時代は、石狩管内当別町の民家に設置された「ベビーボックス」(赤ちゃんポスト)の取材を担当しました。道から運用自粛を求められている施設になぜ、乳幼児の預け入れ相談が相次ぐのか・・・。難しいテーマだからこそ書きがいがありました。自分の書いた記事がX(旧ツイッター)で「バズった」ことも。たくさんの人に読まれる記事を、地方から発信できる面白みを感じました。
※記載の所属・担当業務内容は執筆時点(2023年9~10月)のものです。
2020年4月入社
帯広報道部。教育やスポーツ、警察取材などを担当。
2022年3月
本社報道センター。社会遊軍に所属。特定の持ち場にはつかず、自分で「おもしろい」と思ったテーマを自由に取材。
2023年10月
現職場