interview

出産や育児をしながら仕事を
続けられるよう、北海道新聞社では
産前産後126日間の出産休暇のほか、
1歳の年度末(または1歳半)までの
育児休業制度を設けています。
いずれも法定より充実した制度で、
育休は1992年以降、延べ女性64人、男性27人が取得しました。
仕事との両立の仕方や苦労などについて、
育休取得経験のある女性3人に聞きました。

ワーキングマザー座談会
ワーキングマザー座談会
写真左から
  • 記者職 報道センター 根岸寛子 以下根岸 =2013年4月から2014年2月まで取得
  • 営業職 経営本部 若山佳代子 以下若山 =2012年3月から2012年12月まで取得
  • 記者職 生活部 石丸厚子 以下石丸=2013年5月から2014年2月まで取得

―産休・育休は取得しやすかったですか?

根岸寛子

若山 本社の経営企画局にいます。第1子の時は組織改編があったので、人員に余裕があり報告しやすかったです。仕事の引き継ぎも、妊娠を望んでいた時期から改編に伴ってマニュアルを整えていたので、スムーズにいきました。ただ私の職場では取得者が7年ぶりとあって勝手が分からず、上司と制度を調べながら産休の準備をしました。
 間もなく第2子の産休に入ります。育児しながらの日常業務、引き継ぎ書類の作成となると、やはりオーバーワークになってしまいます。

根岸 私のいる本社報道センターは忙しい部署なので、周りはどう思うだろうと不安に感じましたが、心ないことを言われたことはありません。午前1時半までの夜勤当番も願い出れば外してもらえたのでしょうが、体調が良かったので産休に入るまで続けていました。ただ、ちょうど予定していた北方領土への出張取材は、船に乗って何かあったら怖いと考え、取りやめました。重要な仕事だったので、そのときは職場に申し訳ないと思いました。

石丸 私は当時、室蘭支社の報道部でした。つわりが重かったので取材・執筆の合間に空き部屋のソファで休んでいました。深夜の事件事故を担当する夜勤の時は、現場取材を別の記者が分担してくれるなど、配慮してもらえました。女性の上司や同僚がいて安心感がありましたし、子供のいる男性も協力してくれたので、職場に恵まれたなあと感じます。

―みなさん思っていたよりも周囲の協力や理解が得られたという感じですね。
 復職後は仕事と育児をどう両立していますか?

営業職 経営本部 若山佳代子

根岸 夫の協力を得て自宅で育てています。2歳から保育所に入れたいのですが、料金や時間など条件が合う職場近くの施設はどこも満員で頭を抱えています。今は夜勤に入らず午後9時前に退社していますが、私の部署では早い方。延長保育がないと午後6時までに退社しなければいけません。でもそれは無理。道外出身で頼れる親族が近くにいないので、社内託児所があるといいのですが。

石丸 うちも復職前のヤマ場は保育所探しでした。5カ所ほど見学しましたが希望した施設は満員で、ほかのところにしました。今、在籍している生活部は夜遅い仕事が少ないので、午後7時前には保育所に迎えに行けます。夫も同僚で本社勤務なので互いの仕事量を把握しやすく、分担して家事・育児をしています。

若山 私は両親と2世帯住宅なので、残業する日などは保育所への迎えを母に頼んでいます。それでも子供の発熱などで早退や欠勤しなければならない時があります。会社の制度で助かったのは看護休暇。子供が入院した時にどうしてもしなくちゃいけない仕事があって、半日休暇を利用しました。おかげで、綱渡りではありましたが乗り切れました。いつも時間に追われているので、仕事も家のことも優先順位をつけて片付ける習慣が身につきました。

―残業が多くなる繁忙期や退勤時間が遅い職場だと、復職後の大変さはやはりあるのですね。
 仕事への取り組みで変化はありましたか?

記者職 生活部 石丸厚子

根岸 育児や医療制度への関心が高まり、自分にかかわることだと思って取材するようになりました。母親になったから書けた記事もあるかな。上司にも女性ならではの原稿が増えたと言われます。

石丸 虐待や母親の孤独について、ひとごとではないと感じました。どれだけ子供がかわいくても、孤独だという気持ちは分かります。私は育児分野の担当ではありませんが、安倍政権が「女性が輝く社会」を掲げたことを受けた連載記事の取材チームに加わり、女性が働き続けることについて考えました。

―出産・育児を経験して、どんな感想をお持ちですか?

石丸 ハッピーなイメージしかなかったので、病院で「3時間おきに授乳して」と言われて驚きました。退院後はもっと大変で、1時間続けて寝てくれたらありがとう、という状態でした。

若山 女性に限らず男性も早くから育児について知っておくといいのかな。学生時代にベビーシッターを経験しておくとかね。

※座談会は2014年12月に開催しました。