写真記者職
編集局写真映像部
金本 綾子
本社に赴任してからは事件事故、災害取材、政治やスポーツなど幅広く取材しています。
2019年からは北海道コンサドーレ札幌を担当し、ホームゲームはもちろん、キャンプや遠征にも帯同して取材しています。
写真部にはプロスポーツ以外の担当が特にないので、自分の興味のある分野の取材にはどんどん挑戦し、記事を書くこともできます。20年の夏には、ごみを減らそうとする暮らし「ゼロ・ウェイスト」を写真で特集するため、徳島県に取材に行かせてもらいました。
18年9月の胆振東部地震。当日は厚真町に取材に入りましたが、次の日からは、泊まる場所もままならない過酷な現場取材に女性が行くことはできませんでした。このような非常時に何もできないのなら、報道の仕事をしている意味がない、していたくないと思いました。
乗り越えたというより、好きだった絵をまた描き始めるなど、仕事以外のつながりに少し逃げることで、落ち着きました。即戦力になれなくてもできることはたくさんある。横道にそれて仕事を見つめ直すことも大切だと感じています。
写真も行動も、ごまかさないこと。
自分が現場で見た印象や感覚を、誤解なく読者に伝えられるように心がけています。また、写真は一瞬なので、最高の瞬間を取り逃して後悔することがたくさんあります。デスクなど周りに対しても、自分自身に対しても、一つ一つの行動をごまかさないで反省することが次につながると思っています。
「地元」として地域の応援ができること。たくさんの生産者に会い、思いやストーリーを知って食べ物が食べられること。全国紙では扱わない出来事でも主役に引き立てられること。憧れだった北国の自然の中で生き物を撮って、それを紙面で紹介できること。こんなに恵まれた仕事はないと感じています。
※記載の所属・担当業務内容は執筆時点(2020年12月)のものです。
2013年7月入社
本社写真部。高校野球やウィンタースポーツなどの取材を経験。
2014年7月
釧路報道部写真課。自然や野生動物の撮影に力を入れる。空飛ぶモモンガを撮るために14回通ったことも。
2018年3月
現職場
担当になってからすっかりコンサドーレにはまり、撮影を担当しない試合は観戦に行っています。
釧路報道部在籍時にはダイビングを始めました。重たい機材を背負って冷たい水に入るのは修行のようですが、北海道の海や湖は魅力たっぷり。生き物はもちろん、光に照らされながらゆらゆら揺れるコンブを見ているだけで幸せです。