interview

北海道新聞社には、育児・介護の
各種休業制度があります。
特に、育児休業は1992年以降、延べ91人の
取得実績があり内27人が男性です。
1ヵ月間育児休業を取得した男性記者に、
休業中の生活や取得してみての感想を聞きました。

ワーキングマザー座談会

記者職 苫小牧支社報道部 奥天 卓也

2004年入社。 2012年9月から1ヵ月間育児休業取得。

育児休業取得にあたって

 育休を取得したことのある先輩たちの話を聞き、せっかくの制度を有意義に活用しようと思いました。
 当時、私が所属していた編集本部は140人程が在籍する大所帯。私一人がいなくなっても同僚たちがカバーしてくれるという安心感に加え、上司の「子どものそばにいてやれ」との言葉もあり、1カ月間の育休を取得しました。それでも、娘が生まれた時は、ロンドン五輪の真っ最中。部員はタイトなダイヤだったので、五輪終了までの1カ月間は仕事を続けました。

育児休業中の生活

育児休業

 乳児は早朝も深夜も構わず泣き、いつうんちをするかも分かりません。 まさに24時間、付きっきりです。
 娘の世話は基本的には妻が担い、食事を作る以外の家事や買い物はすべて私がやっていました。ミルクやおむつが瞬く間に減っていき、夜に薬局に走ったことも何度もありました。仕事を休んでいたとはいえ、育児以外は新聞を読む時間を確保するだけで精いっぱい。余裕はほぼ無いまま1日が過ぎていきました。

仕事復帰にあたって

 1カ月だけの休みだったので、仕事に復帰する上での影響は無かったと思います。ただ、もし育休を取得していなければ、その後の妻の私に対する態度や家庭内の雰囲気は全然変わっていたのではと思います。
 産後の女性は精神的に不安定になるものです。赤ん坊という「未知の生物」を前に不安もたくさんあったでしょう。仕事も大切ですが、家庭を顧みずにすべてを任せていたら信頼関係が崩れ、仕事にも影響が出ていたかもしれません。たとえ1カ月でも不安な時期を共有できたことは意味があったと思います。

育児休業を取得してみての感想

 育児は想像以上にきついものです。育休が無ければ、妻は、首も据わっていない赤ん坊を抱え、両手に食材やミルクの入った買い物袋を持って歩かなければならなかったわけで、とても無理だったと思います。

育児休業

 仕事をしていると、なかなか1カ月という長い休みを取得できる機会はありません。その期間、娘と24時間一緒に過ごし、成長過程を見ることができたのは貴重な経験でした。昼食を食べていた時、まだ寝返りも打てない娘が、顔だけこちらを向いて「にこっ」と笑顔を見せてくれた時の感動は忘れられません。 そして、1カ月間、妻とは何度も衝突しましたが、育休最後の日の夜に、「ありがとう」と言われた時、育休を取得して本当に良かったなと思いました。