記者職
室蘭支社報道部
横山 清貴
出産前から当時の上司に「ぜひ育休を取ろう」と声をかけていただきました。出産後、妻と長男は札幌で暮らしており、私は室蘭で単身赴任をしていたので「長男と一緒にいる時間をつくりたい、今しかできないことだ、それには育休しかない!」と思い、決断しました。育休は産後1年が経ち、妻が職場に復帰するタイミングから、長男が保育所に通い始めるまでの約5カ月間。取材先の男性に「育休を取ります」と伝えると「男性でも取得できるのはいいことだ」「うらやましい。僕も今の時代なら取りたかった」と声を掛けていただきました。
室蘭報道部は現場の記者が10人に満たない小所帯で、私はその中で年齢的に上から2番目という若い職場です。同僚には大変な苦労をかけましたが、しっかりした記者ばかりなので不安は感じませんでした。私が休んでいる間、若手は大きく成長したと思います。育休中も、室蘭報道部が担当する地域面を電子版でしばしば見ていましたが、いい記事がたくさん掲載されていて、とても頼もしく思いました。どのような立ち位置で復帰したらいいか、私が復帰することは職場にとってプラスになるか、と、当時の上司に相談したほどです。
長男が熱を出して保育園に通えない日、自宅で長男と一日中過ごすことがあります。食事を用意したり、おむつを交換したりするとき、育休の経験が生きているなと感じます。あたふたすることもありませんし、長男の表情や声色から、気持ちをある程度感じ取ることができます。まだまだ修行中ですが、育休はプロ野球のキャンプや部活の夏合宿のように、父親としての基本を学び、基礎体力を鍛える貴重な時間だったと、あらためて感じています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外出しづらい状況です。一緒に自動車のおもちゃを走らせたり、大好きな果物を一緒に食べたり、家の中で過ごす時間を大切にしています。最近はミカンの皮を自分でむいて食べることができるようになりました。長男が熱を出し、私が札幌に戻らなければならないこともありますが、室蘭の同僚が快く仕事を引き受けてくれるので、とても助かっています。これからは急に休まなければならないときに周囲が困らないよう、自分の抱えている仕事や今後の予定をできるだけ「見える化」していきたいと考えています。
※記載の所属・担当業務内容は執筆時点(2020年12月)のものです。
2004年4月入社
本社校閲部
2005年7月
静内支局
2008年7月
本社運動部。ロンドン五輪、プロ野球日本ハムを担当。
2014年7月
本社編集本部
2018年3月
現職場。経済や市政を担当。
育休
2019年11月~2020年4月